収入が低いとそもそも恋愛や婚活市場に出てこない③
2024/5/2 公開
国立社会保障・人口問題研究所が公表(2023年)している出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)をざっくり見てみました。
※出生動向基本調査は5年毎に実施される結婚と出産に関する全国調査
国の調査機関とあって近年の未婚者・既婚者の意識や状況に対する調査結果は目を見張るものがあります。
ただ、、
何故ここまで調べているのに未婚者に対しての支援が弱いんだとつくづく疑問に思います。
経済的支援も物価高で経済的弱者にはあまり効果がなく、結婚支援もほとんど自治体任せになっています。
期間限定で結婚助成金による結婚への奨励をやっていますが、効果は一時的なものになりそうです。
しかも悪いことに未婚者の結婚意欲は年々減少しています。
時代の潮流が変わってきているので仕方がありません。
「いずれ結婚するつもり」と答える未婚者の割合は、前回調査と比較して減ってはいるものの未婚男性は81.4%、未婚女性は84.3%と依然高い水準を保っています。
調査結果によると若年者による独身でいる理由は「適当な相手にまだめぐり会わないから」で、結婚を阻む障害となっているのは「結婚資金が足りないから」だそうです。
収入が低いとそもそも恋愛や婚活市場に出てこない①でも書きましたが「年収が低くなればなるほど交際相手もいないし、交際に興味がない」という調査結果が出ています。
収入が高ければ恋愛や結婚に積極的になり、異性と付き合う経験値が増えていく一方、収入が低ければ恋愛や結婚に消極的になり、異性と付き合う経験値がなかなか増えません。
中には異性との付き合い方が分からないという人も出てきます。
とある調査結果によると結婚する比率が最も上がるのは年収が400万円以上からで、300万円以下の場合は結婚する比率が極端に下がります。
300万以下となると雇用形態はほとんどが非正規・アルバイト・パートです。
※入社間もない正社員は除く。
今の時代、ネットを通じて結婚するにはどのくらい年収が必要かはすぐ調べれます。
収入が少ないという理由で恋愛や結婚に積極的になれず、経験値も増やせないため異性との付き合い方も分からないという悪循環に陥ります。
一部の人は自力で収入を増やすことによって悪循環から抜け出しますが、大半はそこから抜け出せないかと思います。
結果、生涯結婚しない人が増加し、生涯未婚率を押し上げ、出生数を下げることになります。
もちろん、近年の結婚意欲の低下(ソロとしての生き方を重視)にある通り、収入が高くても結婚しない人はいます。