女性は初職の職業形態で人生が大きく変わる

女性は初職の職業形態で人生が大きく変わる


2024/04/22 公開

女性にとって結婚や出産は人生にとって一大イベントではないでしょうか?
結婚や出産によって、(それが良し悪しに関わらず)それまで感じたことのなかった新しい経験になっていると思います。

2022年、日本労働組合総連合会(連合)による「非正規雇用で働く女性に関する調査2022」が実施されました。
その調査で、女性の結婚と出産について衝撃の事実が判明しました。

◆初職の雇用形態で配偶者・子どもの有無に大きな差
◆配偶者が「いる」 初職が“正規雇用”では63.6%、“非正規雇用”では34.1%
◆子どもが「いる」 初職が“正規雇用”では57.7%、“非正規雇用”では33.2%

日本労働組合総連合会の「非正規雇用で働く女性に関する調査2022」より

これは、連合が2022年に実施した、非正規雇用で働く20歳~59歳の女性を対象とした調査結果になります。

配偶者(事実婚・同性パートナーを含む、以下同様)の有無を初職の雇用形態別にみると、正規雇用だった人では「いる」が63.6%、「いない」が36.4%となり、非正規雇用だった人では「いる」が34.1%、「いない」が65.9%と、初職の雇用形態で配偶者がいる人の割合に大きな差がみられました。

また、子の有無を初職の雇用形態別にみると、正規雇用だった人では「いる」が57.7%、「いない」が42.3%となり、非正規雇用だった人では「いる」が33.2%、「いない」が66.8%と、子がいる人の割合でも初職の雇用形態で大きな差がみられました。

あくまで統計データによるものなので、誰でも当てはまるものではありません。
最近では結婚や出産を望まなかったりする傾向もあるので、人によっては上の事実に何も意味をなさないかもしれません。

藤波匠先生の著書によると、「賃金の低さ、雇用の不安定さ、キャリア構築の難しさなど、非正規雇用の悪い面が、若い人たちの人生に対して悪影響を及ぼしていることは間違いありません」とあります。

また、「男性の賃金低下を背景に、5割近い男性が、結婚相手となる女性の経済状況を気にするといっています。こうしたことも、非正規雇用で働く女性の結婚に至るハードルを高めている」ともあります。

もし、結婚や出産を望む女性が非正規という雇用形態によって不安や後ろめたさを感じ、結婚や出産という機会を避けることがあるようなら、それは本人にとっても、日本にとっても大きな損失ではないでしょうか?

女性の初職が正規雇用か非正規雇用か、その選択は本人にとって、将来の人生が大きく変わる選択なのかもしれません。

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