収入が低いとそもそも恋愛や婚活市場に出てこない①
2024/04/27 公開
1990年の生涯未婚率が男性5.57%、女性4.33%だったのに対し、2020年の生涯未婚率は男性28.3%、女性17.8%と急激に増加しています。
※生涯未婚率とは50歳になった時点で一度も結婚したことがない人の割合のこと
ここ30年で男性は5倍、女性は4倍に増加しています。
驚くほど増えてますね・・
日本や東アジア圏は欧米と違い、結婚をしたら子供を産む割合が圧倒的に高いです。
アメリカは全体の約40%が婚外子(未婚で出産)ですが、日本では婚外子が2%しかいません。
他の欧米諸国も日本人からすると驚くほど婚外子の比率が高いです。
つまり、日本ではどうしても子供を産むという段階の前に結婚というハードルを乗り越えなくてはいけません。
そしてもうひとつ、結婚の前に乗り越えなくてはいけないハードルがあります。
それは恋愛というハードルです。
とある研究員の調査によると「収入と相関関係が見られていまして、年収が高い人ほど交際相手はいるし、異性との交際にも興味があると答えていまして、年収が低くなればなるほど交際相手もいないし、交際に興味がないと答える割合が増えています」だそうです。
特に男性に限っては収入と結婚に強い相関関係があるそうです。
もちろん全員がそれに当てはまるわけではなく、恋愛強者に至っては年収関係なしにパートナーを作り結婚する人もいます。
それでも恋愛強者は一部の人たちであり、みんながみんな恋愛に強いわけではありません。
むしろ、日本人は恋愛に対しては消極的だと言われてます(実際は分かりませんが)。
あと、中には収入があっても恋愛が面倒だという人もいるでしょう。
山田昌弘先生によると日本人の特性として「将来を見据えた中流生活が保障されなければ「男女交際」さえも始めない若者がいる」とのことです。
言い換えれば、収入が少ないと恋愛をする意欲さえ失われるのではないかと思います。
では、どうしたら未婚者が恋愛や結婚に前向きになれるのか?
収入が少ないなら収入を増やせばいいのでは?
と単純に答えが出そうですが、実際はそんな単純には問題は解決出来ません。
・国民負担率の増加により可処分所得が昔と比べて減っている。
・給与の増額以上に物価が上がっていて、恋愛や結婚をする余裕がなくなってきている。
・非正規だとそもそも収入が増えない。
などが今の時代では理由にあがってきそうですね。
そして政府が子育て支援ばかりに力を入れて、未婚者に対する結婚支援には余り力を入れていない。(というより力を入れられない事情がある?)
個人的には政府が何故、”未婚者に対しての結婚支援”を”既婚者に対しての子育て支援”並みに積極的にやらないのかが一番気になるところです。